【概 要】

ニンニクは紀元前2500年前、古代エジプトのピラミッド建設に携わった奴隷たちが、体力増強あるいは健康維持の食品として食べていた事が、象形文字などに記されていました。その後、長い年月をかけてヨーロッパから東南アジアを経由して日本に伝わりました。西洋料理や中国料理などにスパイスとして広く使用され多くの愛好者がおります。近年、ニンニク独特の臭いは、たくさんの人が集まる場所やお客様と接する時のエチケットとして敬遠される事が多くなりました。しかしニンニクの良さは皆さん良くご存じですから、休日の前などに食べたり、独特な臭いが出にくい方法を用いています。ニンニクを多量に食する中国や韓国でも若年層を中心に同様の傾向が現れているといわれています。

ムシューリックは学名Allium Ampeloprasum Linne(アリウム・アンペロプラズム・リンネ、日本名;グレートヘッド・ガーリック、通称;無臭ニンニク)の商標名です。原産国は中南米といわれ、生のままでニンニク特有の臭いが少ない性質を持った多年生の植物に分類されています。昭和48年日本に初めて持ち込まれ、栽培技術の革新などにより、1年で継続して大きく成長するようになりました。その大きさは平均で400~500gになり大きなものは1㎏以上にも成長します。食品分析による栄養価は従来のニンニクとほぼ同等で、主な有効成分のアリインやスコルジニンといった物質では、アリインが20%多く、スコルジニンは2倍含有していることが報告されています。

ムシューリックは、主に長野県中野市を中心に栽培面積を拡大し、その周辺あるいは富山県、岐阜県、群馬県の農業生産法人や農家との契約栽培により、化学肥料や農薬を使用しない安心・安全な方法によって丹精を込めて栽培されています。栽培方法は全国統一のマニュアルによって細部まで指示し、品質の安定に努めています。

周囲を山に囲まれた長野県中野市周辺では、例年8月終わり頃から堆肥や有機性肥料を散布した土作りが始まり、概ね10月はじめに球根を植えます。2週間ほどで15㎝ほどに成長した苗は、冬の積雪に耐え春から一気に大きくなります。5月中旬には中心部分から伸びた花芽が切り取られ、その後急激に肥大する球根は35日目を目安に収穫されます。

収穫されたムシューリックは、専用の工場で丁寧に皮を剥き、洗浄した後、衛生的に包装され-18℃以下の冷凍庫で保管されます。原料は生のまま放置しますと、時間の経過と共に有効成分が少しずつ破壊され減少していきますので、品質の維持のためこのような方法で丁寧に管理・保管され、お客様のご注文に合わせて粉末などに加工されます。また、ムシューリックの大切な有効成分を壊さないように効率良くお召し上がりいただくために、真空凍結乾燥法を用いて細かな粉末に仕上げます。