無臭ニンニクの質問<栽培>

無臭ニンニク(ムシューリック)の起源はどこですか? 日本ではいつ頃から栽培されていますか?
 中南米原産のアリウム属の植物です。昭和48年に新潟県の人物によって日本に持ち込まれ、本格的に栽培されるようになったのは平成になってからです。


ムシューリックはどうして大きいのですか?特別な作り方をしたのですか?
 ムシューリックは自然界で従来のニンニクの2倍の数に当たる染色体を持っています。ですから6~8倍も大きく成長するのです。 ムシューリックはもともと多年草の植物で日本に入ってから栽培技術の研究により1年で収穫できるようになったのです。そのためにもたくさんの堆肥やミネラルを中心にした有機質肥料を使います。


種子(球根)は入手できますか?
 ムシューリックの種子(球根)は、一粒一粒が大切に管理されています。すべてが契約による管理栽培ですから一般市場では販売されていません。


従来のニンニクのような小さいサイズのものはありますか?
 ムシューリックも農作物ですから、気象条件によって大きなサイズのものや小さいサイズのものができます。例えば5月から6月の球根が大きくなる時期に日照時間が少なかったり、降水量が極めて少ない年は全体的に小さなサイズのものが多くなります。


ムシューリックのおもな栽培地はどこですか?
 ムシューリックの原料はすべて日本国内で栽培されています。北海道、沖縄、九州南部を除いて日本国内での栽培ができます。しかしムシューリックは 栽培の方法が決められていますので、管理上、長野県北部を中心に富山県、岐阜県、群馬県など近隣の80軒の生産者の方に栽培をお願いしています。


育てるときの温度管理はありますか?適した、気温・土壌はあるのですか?
 基本的にはありません。栽培場所により9月~10月に種を蒔きますが、ある程度成長したところで寒い冬を経験します。このとき植物は成長を緩め、力を蓄えて、春になると一気に成長を再開します。ですから季節によって寒暖の差が比較的あるほうが栽培適地といえます。種を蒔くときに黒マルチというビニールを土にかぶせて種を蒔きますが、これは土中を暖かくする事と雑草などを防ぐ作用があります。


種子(球根)はいつの季節に蒔いて、大きくなるのはいつ頃ですか?収穫時期は?
 ムシューリックの種子(球根)は、9月下旬から10月上旬にかけて植えつけます。2週間で発芽し15㎝ほどになります。5月中旬には苗の中心部分から花芽が伸びてきますが球根を大きくする為に切り取ります。花芽を切り取ることにより栄養分が球根にあつまって、球根は5月末から7月上旬の短い期間に一気に大きくなります。特に収穫2週間ほど前からは目立って大きくなると考えられてます。球根を収穫する時期は、その年の天候や栽培地域によって異なりますが、概ね6月中旬~7月上旬頃が収穫時期になります。


栽培するときに気をつけていることは何ですか?
 栽培する畑の周辺環境や病気、鳥獣の被害に注意をしています。ムシューリックは基本的に病気や虫の被害はありません。発芽してまもなくカラスが苗を引き抜きに来ます。別に食べるのではなく、カラスにとって苗を抜くことが遊びではないかと推測されています。山間地にある畑は、毎年12月から 翌年3月頃まで猿の食害があります。土の上に顔を出した新芽だけを食べてゆきます。はっきり言って困ります。


栽培されている土地とニオイに差はあるのでしょうか?
 以前は栽培する地域によって臭いなどに多少の差がありました。しかし現在は肥料設計の統一により解消されました。


大きくするためにどの様な肥料を使用しているのですか?
 化学肥料は一切与えず、完熟した堆肥やミネラルのような有機質肥料で育てています。


虫がついたときの薬は何をまいているのですか?
 ムシューリックは基本的に害虫被害はありません。ですから殺虫剤などの散布は致しません。


収穫の見極めはどうやってしているのですか?
 ムシューリックは、収穫期が近づいてくると苗の外側の葉から黄色く枯れてきます。2枚目が黄色になったら収穫の準備をし、3枚が黄色くなったら収穫どきです。梅雨のまっ最中にあたりますから毎年天気の良い収穫日を選ぶのに苦労します。


収穫したあとはどこで保管しているのですか? また、保管の際の温度や管理の条件は?
 収穫されたムシューリックは直ちに1粒1粒に分球し、丁寧に皮を剥き、洗浄し、衛生的に包装されて冷凍庫で保管されます。営業用の大きな冷凍庫内で-25度以下の低温で保管されます。


生のまま保存はできますか?
 収穫後の生ニンニクは傷みやすいので従来のニンニクのような長期保管はできません。大きいため乾燥が難しいことと、発芽防止剤などを使用していないため、時期が来ると芽が出てしまい成分が劣化する恐れがあることによるものです。


ムシューリックの球根の重さはどのくらいですか?

球根の上部を10cm程度残して切り取り収穫しますが、根についた土などをきれいに洗い流したもので平均400~500gになります。いままでで一番大きな物は1.4kgありました。


ムシューリックの栽培にはどのくらいの面積が必要ですか?
 ムシューリックの球根は約1,000㎡(100m×10m)に8,000粒を播種します。平成19年現在、全国で73,000㎡の無臭ニ ンニク畑があります。


「花芽」というのはニンニクのどの部分のことを言っているのですか。収穫時期はいつ頃ですか?
 花芽とはムシューリックの苗の中心から伸びてくる茎状のものを言います。学術的には抽体茎と呼んでいます。一般の長葱 のそれと違い中心はアスパラのように果肉があります。収穫は概ね5月中旬から下旬頃です。


ムシューリックの花芽は食べられるのですか?
 はい食べられます。粉末にして健康食品に使用されています。おひたしにしてマヨネーズやドレッシングをかけて、あるいはお肉と炒めたり天ぷらなどでも大変おいしくいただけます。栄養価も豊富で良質の食物繊維や特にビタミンやミネラルがたくさん含まれています。表面は濃い緑色で、中心部分は白色です。生の花芽は、皮に近い部分はスルフィネートと呼ばれる独特の辛味があり、中心部分はネギ風の香りと僅かながらの甘みがあります。辛味はゆでたり加熱すると消えます。


ムシューリックの球根の年間収穫数量はどのくらいですか?
 平成19年度の収穫量は約60トンを予定しております。


どのような工程で製品化されますか?
 冷凍庫に保管した原料を必要に応じて取り出し、真空凍結乾燥法(フリーズドライ)を用いて乾燥した後、細かな粉末にします。


何kgから購入できますか?
 ムシューリック粉末(ムシューリックパウダー)はケース単位(10kg)で販売しておりますが、お客様のご都合で1㎏での販売もいたします。


普通のニンニクと栽培方法で異なる点はどこでしょうか?
 無臭ニンニクの栽培には大量の完熟堆肥を使用しますが、長野県北部地域は日本有数のきのこの産地です。これらの栽培にはとうもろこしのおがくずを培地に使用しますが、使用後のおがくずは熟成させて良質な堆肥に変身いたします。また雑草の繁殖を防止するため黒マルチを使用することが大きな違いです。


臭いが少ないという点と、栽培方法に関係はあるのでしょうか?
 
ニンニク特有の臭いが少ないというのは、ムシューリック独特の性質によるものです。栽培方法にはほとんど関係ありません。


生のムシューリックからどれくらいの健康食品の原料がとれるのでしょうか?
 1,000kgの生玉原料から250kgの粉末が作られます。


ムシューリックはなぜジャンボニンニクと呼ばれるのですか?
 ジャンボニンニクの由来は通常のニンニクより大きさが約6~8倍もあるからです。いつしかそのように呼ばれるようになりました。


ムシューリックはニンニクではなく「タマネギ」の仲間とききますが本当ですか?
 間違いではありません。ニンニクや玉ねぎはアリウム属というユリ科の仲間です。ユリやニラ、ラッキョウ、チューリップなども同じ仲間に分類されています。そしてムシューリックが無臭ニンニクと呼ばれるのは、含まれる成分がニンニクのそれとほぼ同様で、厚生労働省が示すニンニクの規格基準に適合しているからです.